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皆川圭哉の恐怖
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詠「はい!ということで!」
圭哉「誰に喋ってんだ………」
詠「ラスト3秒で圭ちゃんが入れてれば逆転で勝てたものを、見事に外して俺の勝ちでーす♡」
圭哉「くっそ……」
始めは順調だったんだよ始めはな!!
このままだと勝てると思ってたものを、氷鉋さんが入ってからチームの熱がヤバいくらいに上がったんだよ……
なんだ、あの氷鉋さんが掛け声したら従う全員の従順さ(笑)
もしかして氷鉋さんの身体をエサにされてんのか!?
詠「あぁ、あのチームがあれだけ俺に従順なのは俺とヤれる事を賭けられてるからじゃないかって?」
圭哉「なんで分かるんだ……」
詠「その答えだけど、ほとんど正解☆」
圭哉「うぇっ!?じゃああの全員とセッk…」
詠「一週間、俺の身体をベタベタ触って良い権限をあげてるの(笑)」
え、そんだけ?
この人意外にまともなんじゃ…
氷鉋さんはルンルンっ♪とでも言えそうな動きで時折跳ねたりしていて、……うん、可愛い。
一つに纏められた髪のお陰で綺麗な首筋がバッチリ見える。
そこをひとすじ汗がツーッと垂れていくのを見て、思わず目を逸らした。
しかもさっきの試合で疲れたのか少しだけダルそうにしてる氷鉋さんも色っぽくて、ひょっとしたら煽ってんじゃねぇかってくらいエロい。
(煽ってるんです。)
詠「じゃあ取り合えずこっち来て♡」
圭哉「あの、俺まだ着替えてない……」
詠「それがいいんでしょー、体育終わりに汗まみれ、おまけに発情してる男の子なんて最高なんだけど♡♡」
誰がいつ発情してんだよ!!
全然まともじゃ無かったわこの人…。
一応上級生だしキツくも言えねぇ。
そもそもさっきの試合で負けたから言い逃れできねぇよな…
圭哉「わかった、ついて行く」
詠「ありがとうっ!じゃあこっちこっち」
手を引かれ小走りに走っていったのは生徒会の会議室や生徒会室、校長室などがあるフロア。
俺達一般の生徒はなかなか通ることのない場所だ。呼び出しや、たまに通る時でも黙って通らないと怒鳴られるくらいの所だから、足音もできるだけ立てないように気を付ける。
ご丁寧にここの階だけは廊下が赤い絨毯みてぇな布で作られてるんだ。
ん?氷鉋さんて生徒会だったっけか??
生徒会のメンバーはしっかり覚えてないが、「こんな」人が生徒会だったら風紀委員が許さないんじゃ…。
詠「はいっ、どうぞ~」
そう言って氷鉋さんが開けたドアには「生徒会長室」の文字。
圭哉「ん?え?ん!?」
待ってくれ訳わかんねぇよ!!(笑)
1.どうして氷鉋さんがここを使えるのか
2.生徒会長(白藤さん)って一人だけでこんなデカイ部屋与えられてるのか
3.俺をどうしてここに連れてくる意味があったのか
4.体育終わりのこの匂いで入って良いものなのか
詠「大丈夫だって(笑)断っておくけど、ここを使うのはちゃんと許可得てるから」
圭哉「はあ……。えっと、じゃあお邪魔します…」
この人現れると、いっつも予測不能な事が起こるんだけど何でなんだろうな。
ここで帰る訳にもいかないし、とにかく入ろうと小さく足を踏み出すと、後ろからかなり強めの力で押される。
詠「ほら遠慮しないで」
圭哉「ぅおっ、…もう、そんなに押さなくても入りますって。」
ため息をついて数歩進んだ時、後ろ手に
ガチャ
という音が聞こえた。
見なくても鍵を掛けられたのがわかる。
音に反応して反射的に振り替えるとにこやかな氷鉋さんの顔。
詠「ん?どうしたの?」
圭哉「いや、…なんもねぇ。」
なぁまさか生徒会長室で襲われたりしねぇよな!?
つか、汚しちまうだろ?
しかも二人とも生徒会でもねぇし生徒会長でもねぇのに?
いやきっと氷鉋さんは普通に閉めたんだよな!
部屋入ったら大体鍵閉めるもんな!
別に何もないよな、うん。
こんな言い方したらなんか期待してるみたいに聞こえるけど期待してねぇからな!警戒してるだけ!
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