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「好きだよ。」
その言葉に虎汰郎はさらに泣き出す。
「うぅ……ひっく、俺も……好きで……嘘ついて………ごめん……なさ…」
子供のように泣く虎汰郎が可愛くて、ちょっといじわるする。
「許さない。」
少しトーンを下げて言うと、更に涙を流して俺の制服は濡れていく。
「俺のこと、ずっと好きでいなきゃ許さない。」
その言葉に、虎汰郎が服を掴んでいる手を更に強くする。
「ん……はい゛…」
涙でボロボロだけど意志のこもった返事を聞いて、俺は虎汰郎の背中を優しく叩き出す。
俺が泣いたり、虎汰郎が泣いたりと忙しいな。
でも、なんだかこの時間がずっと続けばいいのにと思った。
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