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chapter Ⅲ
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side 黎
『もう朝か』
久しぶりに煩い側近から解放され、
溜めてしまった仕事を片付けている内に
陽が昇り始めていた。
ずっと同じ体勢だったせいか少し固くなった体を解すために一度伸びをして立ち上がる。
時計の針は5の数字を差していた。
一度仮眠をとってもいいがどうせなので
シャワーでも浴びることにした。
が、
『そういえば、放置したままだった』
排水溝に流れていく赤い水を眺めている
内に面倒で放置してきた存在を思い出した。
もう逝っただろうか。
否、首を絞められたまま放置されて
イく人間がそう簡単に死んではくれないだろう。
若干の面倒臭さを感じつつも変死体が
発見されたなどと噂になっても面倒なので
様子を見に足を向けた。
早朝なだけあって誰ともすれ違うことなく
辿り着けたのは良かったがドアを開けた
瞬間本気で帰ろうかと思った。
『そんなにご褒美欲しかったのか』
「かひゅっ、ぁ、れ...ひ、」
大分朦朧としていたが、生存確認が出来る
程度には意識があった。
最早呼吸音すら怪しいが。
呆れと関心混じりに縄を解いてやると
意識を飛ばしてベットに倒れ込んだ。
時折その体が跳ねるのは未だ刺さったままの
玩具のせいだろう。
とりあえずスイッチを切ってバイブと
太股にくくりつけてあった紐を引き、
腸液に塗れ、テラテラと光るソレらを床へ放った。
『ご褒美は、そうだなぁ...イった回数分
空イキさせる、かな』
リモコンのボタンを押しながらこの空間を
占める臭いの元凶を見やる。
今回はひたすらイかせた為、ベットは酷い有り様だ。
微かなモーター音が速やかに消臭することを
願いつつ、枕元にペットボトルを放る。
とりあえず今回は役に立ったので後は
大人しく寝ててもらおう。
『さて、俺も仕事するかな』
オートロックなので振り返ることなく
部屋を後にし、目的地へと足を進めた。
side 黎 END
作)しおり400突発です!あざす!!
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