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chapter Ⅲ
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side 黎
四人の一般人と、それに銃口を向ける
一人の男。明らかに冗談ではない。
仕方なく、腰に手を掛けた。
バンッ
一発の..否、二発の銃声。
本来対象を撃ち抜くはずだった銃弾は、
合わせて発砲されたもう一発によって
''撃ち落とされた''
普通、銃によって発砲されるスピードが
変わる銃弾の軌道を読むだけでも難しく、
さらにそれを撃ち落とすのは至難の技である。よほど、鍛えた人間でなければ。
バンッ
さらにもう一発。
今度は握られていた銃を狙った。
当然、飛弾の衝撃は銃を伝ってその
手にも伝わる。
しばらくは何も握れないはずだ。
『動いたら殺す』
「な、どうやってここに..」
『教えると思うか?』
「ぐっ....」
動揺している男に銃口を向けたまま
室内へ踏み入る。
背後で扉が閉まったのを確認し、
カードキーを翳してロック。
邪魔が入っては面倒だ。
「な、何だそのカードキーは!?
ここのシステムは完全に乗っ取った
はずだぞ!?」
『煩い』
「ごはっっ!」
キーキー猿のように煩い男に手にしていた袋を投げつける。
吹き飛んだ男は壁に激突して動かなくなった。まぁ、死んでないからいいだろ。
死体に(死んでない)近づいて胸元を探る。目当てのものはすぐに見つかった。
それを回収してポケットに滑らせると、
たまらず、といった感じで声を掛けられた。
「お、おい」
帝 京也。この学園の生徒会会長。
権力にものを言わせて好き放題。
ナルシストで泣かせた親衛隊は数知れず。
そして、今回の騒動の標的その1。
「君は...」
秋山 秀。この学園の生徒会副会長。
プライドが高く、思い通りにいかないと
癇癪を起こす面倒なタイプ。
そして、今回の騒動の標的その2。
「「八城くん、だよね?」」
京華院 司&翼。この学園の生徒会会計。
互いを溺愛し、守っている。
双子特有の、見分ける見分けないで
かなりの人数を困らせた。
そして、今回の騒動の標的その3と、4。
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