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不思議な後輩 6
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罪を償うことに終わりは来るのだろうか。
終わったら何が待っているんだろう。
新しい罪の償い?
そうやって人は一生何かに罪の報いを受けて生きて行くのだろうか。
少なくとも自分はそうなのかもしれない。
全ての授業が終わる頃には身体の痛みは薄らいでいた。
無事に帰れると思いながらも硝子はのろのろと靴を履いて校舎を後にした。
部活に勤しむ生徒たちの横を抜け、正門に辿り着く。
朝来た道を戻るように正門を通り過ぎると、
門に凭れるようにして立っていた生徒がこちらを見た。
「...あ、雛瀬先輩」
呼ばれてしまって、
硝子は暫く俯いていたがおずおずと顔を上げる。
伊積恭介だった。
もう関わることもないと思ったのに、
どうして自分なんかに話しかけてくるのだろう。
しかし彼はどこか嬉しそうな笑みを浮かべ近付いてくる。
「一緒帰りません?
雛瀬先輩の家、南町の住宅街のとこですよね。
送って行きます」
恭介はそう言って勝手に隣に立った。
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