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サニー・レイン 4
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雨の音が聞こえる。
硝子はゆっくりと目を閉じつつあったが、
先日の伊積恭介とのこのベッドの上での思い出が蘇ってしまい思わず飛び起きてしまう。
その瞬間ガチャリと保険室のドアが開いた。
「.....あ、いた。雛瀬先輩」
ひょこりと顔を出したのは今まさに思い出していた伊積恭介であった。
硝子が驚きすぎて何も言えずにいると彼はつかつかとこちらに近寄って来て断りもなく隣に座った。
「教室に行ったんすけどいなかったから、ここかなーって。大当たり」
「...え、...なんで...」
「なんでって...雛瀬先輩の顔を見たいからに決まってるじゃないですかー」
恭介はどこか嬉しそうに笑うと、
手に持っていた包みを広げ始めた。
何故顔を見たいというのだろうか。
硝子は戸惑いながらもなんとなく彼から少し離れるのだった。
「あと雛瀬先輩と飯食いたかったんで、俺」
彼が包みから取り出したのは弁当箱のようだった。
こんなところで広げていいのかと思うが硝子は、
そう...、としか言えないのだった。
かぱりと蓋を開けるその中身は、
とても綺麗な弁当が詰まっていて
芸術品のようなその箱の中を思わず見つめてしまうのであった。
しかしすぐに気分が悪くなり、硝子は俯いた。
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