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放課後時代 3
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「そんなこと考えたこともなかった...」
「マジで?人生何が起こるかわからんよー備えあれば憂いなしってね
今のうちにシミュレーションしとかないと」
「..うーん....」
「例えば大事なものとかさ」
「大事なもの..」
硝子は少し考えたが、大事なものなど持っているはずもなく。
眼鏡かな?でも眼鏡がなくたって無人島なら困らなさそうだなぁ。
大事なもの、大事なもの...。
そうやって考えていると思い浮かんだのは、
恭介の弁当だった。
「..お弁当....」
「お弁当か!遠足かよ〜」
思わず声に出してしまうと、
茶々は面白そうにケラケラと笑って書き留めている。
そんなつもりはなかったのだが今更訂正も出来ず、
硝子は恥ずかしくてまた文字を書き始めるのだった。
記事の内容は難しくてよくわからないが、
何やら校則についての記事らしい。
茶々が考えたらしいこの記事を見る限り、
ちゃらんぽらんに見えてしっかりと考えていることが伺えて
硝子は彼を尊敬してしまうのだった。
そういえば..、と茶々がまた話出そうとした瞬間、
がらりと勢いよく彼の後ろの窓が開いた。
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