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放課後時代 6
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「なんすか..あんまベタベタしないでください」
恭介はあからさまに不機嫌な態度を顔で表し、
腕を組むように引きずってくる茶々を睨んだ。
彼は面白いものを見つけた少年のような顔をしてこちらを見上げてくる。
「いずみん、ひなっちゃんと一緒にいたいんでしょ?」
「......だから何?」
「一緒に手伝ってくれればウチも助かるし」
「はぁ?なんで俺が」
確かに恭介は硝子といたいのだが、
それは邪魔されることのない世界である方が望ましかった。
しかし茶々はへらへらと笑ってどこから取り出したのか
紙をヒラヒラと振って見せた。
「ウチ写真得意なんだけど」
「それが何か?」
「更にいうとひなっちゃんのクラスメイトなんですねえ」
「羨ましい限りですね喧嘩売ってんのか」
「だーから!こういう写真撮り放題なんですう」
茶々はひらひらさせていた紙を恭介の前に見せつけた。
それはなんと、硝子が机の上に頬杖をつき外を眺めている写真であった。
どうやら教室で撮られたものらしかった。
恭介は思わずその写真に手が伸びたがすんでのところで茶々は離れてしまった。
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