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図書室の女神 4
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「まさか、伊積君も新聞部に?」
「そんなわけ...手伝ってるだけです。渋々」
「まー丸くなったわね...入学した時は暴」
「環先生!」
「あらやだ」
環先生は口元に片手を当てくすくすと笑った。
恭介はどこか悔しそうな顔をして、はぁ。とため息をこぼす。
彼にも色々事情があるらしい。
「...ごめんね先輩遅くなって。これ作ってて」
恭介は硝子に向き直るとそう言い、
手に持った皿を硝子の前に置いた。
白い紙皿の上にラップがされた茶色い物体が乗っていた。
心なしか甘い香りがする。
「パウンドケーキ...なんですけど.....」
ケーキ。
存在は知っているものの、
それが実際に目の前に出てきた事があっただろうか。
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