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「先輩、僕の事好きだって言ったじゃないですかあ!!付き合うって…言ったのに…ヒッく……先輩っ僕の事は遊びだったんですかあっ?」
一体……彼は何を言っているのだろうか。
俺は元々、割り切った関係しか望まない事を告げた上でそういう行為をしてきたわけで。
それは彼も例外じゃなく、事を起こす前にきちんと告げた筈で。
思わずフリーズしてしまう思考回路。
何だろう…この子、怖い。
俺はどうしたらいいのか分からなくなってしまい、途方にくれる。
その間も彼は狂った様に泣き続けていて。
……頭が痛い。
何でこうなったのか…。
否、元を正せば悪いのは俺だと思うけれど、それにしたって…。
「一体どうしたの?この惨状は」
途方に暮れていたら、突然そんな声が聞こえてきて思わず声のした方へ視線を寄せた。
声の主は見知った顔ではあったが、殆ど話した事の無い奴で。
風紀委員長である篝 怜一(カガリレイイチ)だった。
殆ど話した事は無いが、艷やかな漆のような黒髪と同じ色をした漆黒の瞳が綺麗だなと会う度に思っていた。
何で1年のフロアにこいつがと思ったけれど、今はそれよりもこの悲惨な状況を打破したくて思わず縋る思いで彼に視線を寄せた。
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