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窓の外から微かに聞こえてくる鳥の囀り。
カーテンの隙間から差し込む陽射しを感じて、静かに瞼を開ける。
「…………え……?」
目の前には、見知らぬ白い天井。
俺の部屋の天井は黒だから、確実に俺の部屋では無い事は明らかで。
寝起きのぼんやりとした思考回路の中、必死に記憶を手繰り寄せる。
昨日は、確か…篝の部屋にいって酒を飲んで…………
「ここ篝の部屋……なのかな」
ゆっくりとベッドから起き上がり、周囲を見渡す。
センスの良いスタンドライトにナチュラルな広いベッド。
やはり俺の部屋では無い。
…としたら、此処は篝の部屋で、篝の寝室だろうと察しがついた。
でも、肝心の篝の姿は見当たらず小首を傾げる。
……篝…何処行ったんだろう…
そんな事を考えつつ、ベッドから降りて寝室の扉のドアノブに手を掛け、そっと伺うように開ける。
開けたのと同時に美味しそうな珈琲の香りが鼻孔を擽った。
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