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運ばれてきた3つのパンケーキは、メニューに載っていた写真よりも更に美味しそうな雰囲気を醸し出していて、甘い香りに思わずゴクリと喉が鳴った。
篝がスマートな所作で小皿に取り分けてくれて。
皿を受け取りお礼を言い、早速イチゴのパンケーキを口に運ぶ。
「……美味しい」
口に入れた瞬間に広がる苺の酸味と甘さ控えめのホイップクリームが絶妙で。
ほっぺたが落ちそうとはまさにこの事だと頷いた。
篝も一口食べて美味しいねと言った。
「由良は、すごく美味しそうに食べるからいいよね。可愛い」
黙々と3種類のパンケーキを味わっていたら、腹が満たされたのか先にフォークを置いた篝が俺を見つめながらそう言った。
食べるのは好きだし、美味しいものを食べるのはもっと好きだ。
だけれど、そんな風に…可愛いだとか言われると照れ臭くなる
「……食べるの好きだから。…可愛くはないけど」
「可愛いよ。由良は、結構食べるのに全然太らないよね」
まあ……確かに。
いくら食べても太らない体質は華奢なくせに大食らいの母譲りで。
太らないのは良い事かもしれないが、男としてもう少しいい身体になりたい。
「母さんに似たみたい。……でも、俺はもう少しガッチリした身体になりたいから、もっと体重増やしたいんだけど…中々増えないんだよね」
筋トレなんかも一時期やっていたが、筋肉が薄くつく程度でガチムチ系には程遠い体型にしかなれずにがっかりしたのは記憶に新しい。
ガチムチ系にはなれなくても、せめて細マッチョくいにはなりたいし憧れるが、どうも自分はそういう風になれる体質ではないらしく諦めている。
そんな俺に比べ、篝は細いのに華奢というわけではなく本当に均衛が取れていて。
何故こんなにも違うのかと、パンケーキを食べながら小首を傾げた。
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