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はだかの王子様16
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「っ…ひ、ひとりで大丈夫ですからぁっ…」
「しかし…」
僕はエドワードさんが来てからずっと、彼に頼りきっています。
料理や洗濯、掃除だって、僕ひとりでしていたことを、彼が全てしてくれているんです。
それが執事の仕事ですからって、エドワードさんはいつも僕に笑いかけてくれます。
だけど、
どうしても理解できないことが幾つかあって。
たった今だって…
「ライル様、ドアを開けて下さい!」
「い、いやです!」
「このようなことをされては、私の仕事がなくなってしまいます。」
「エドワードさんはすごく素敵でカッコイイ執事さんです!いつも色んなことをしてもらって僕はすごーく助かっています!でもっ」
でもっ‼︎
「か、身体ぐらい自分で洗えますからぁっ」
そうです。
なんと、お兄様お姉様方は執事さんに身体を洗って貰うというのです。
僕は毎晩こうやってエドワードさんから逃げるようにお風呂に入っています。
「はぁ…分かりました。諦めます。どうぞ、私のことはお気になさらず、ごゆっくり…」
「っ…」
なんだか、エドワードさんからお仕事を取り上げてしまったみたいで、すごく罪悪感…
「…なぁんて言う訳ないでしょう‼︎」
「あっ‼︎」
と思った瞬間にはすでにドアが開け放たれていて、目の前には素敵な笑顔のエドワードさんが‼︎
「…ぇ、エドワードさん?」
「ご心配なさらずに。きっと気持ち良くして差し上げますから!」
彼の極上の笑みに、僕は後ずさりをした。
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