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白色と紫色の会話。
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白
先輩に襲われそうになった。
嘘ですと言えないのが痛いところだなぁ。
僕は暢気に先輩を前にしてそんなことを考えていた。
多分、昼休みはもう終了したであろう時間に僕と先輩は向かいあっていた。
ちなみに、先輩は僕とは違い意外とイケメンサマである。
キッチリと分けず、緩く分けられた前髪。
その下にはイケメンだけど、下手したら不良と間違えられそうな切れ長の目。
目の色は普通で黒色でした。まる。
髪は少し珍しく、紫が少しかかった黒だった。
日本人はホントに真っ黒とか、茶色とか多いからこういう黒は何か新鮮に感じてしまう。
僕の方が珍しいけどね。
「さっきはすまなかった。謝るから、許せ。」
苛立たしげに目を横に向け不満に満ちた顔をしながら謝る先輩。
凄い、ここまで謝罪とかけ離れたような顔をしながら謝る人を僕は初めてみた。
「シワ、眉間によってますよ?」
足の前で交差し、組んでいた手をほどき先輩の眉間の間を四つん這いになりながらトンっと軽く押す。
先輩は軽く、むっ。と唸ったあと眉間のシワを消した。
「俺の名前は紫田 輝だ。クラスは2年1組。
……そういえば、お前よく俺が先輩だと分かったな。」
バカ……なのかな?
あれ?先輩だから、知ってるよね?
四つん這いのまま固まった僕をハテナマークいっぱいの顔で見つめてくる紫先輩。
紫田より、紫先輩って呼んだ方がしっくりくるな、なんか。
「え~と、学年でネクタイの色変わってますよ?知ってますよねー?」
「………知ってる。」
嘘だな。
「俺は自己紹介したぞ?お前もしろよ。」
「嫌でーす。」
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