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白が苦手とする人。2
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白
紫先輩の暖かい体温が僕の冷たい体に伝わってきた。
人間の暖かい体温。人間が生きているという証明。
今さら紫先輩に教えられた真実。
だから、その真実を突き付ける先輩は
苦手だ。
+++++++++++
あれから数十分、いまだに僕は抱き締められたまま。
紫先輩の胡座した足に座らせて頂き、
紫先輩は僕を後ろから抱き締めたまま僕の肩に顎を乗せる。
身長が10㎝くらい違うせいか、僕の頭は紫先輩の胸くらいで包まれてる感ハンパナイ。
「お前ってさぁ。かんけーないけど良い匂いするよな。」
「先輩、それ女の子に言ったら罵りがきますよー。せー犯罪者?」
そのまま女とランデブー。
「黙っとけ。」
めっちゃ低い声で怒られた。
「お前、笑うの下手だよな。」
「笑うの下手って言われても照れる」
「褒めてねぇ。感情を殺しすぎじゃないのか?そんなんで毎日楽しいか?」
あるあるな質問きたー。こういう質問をするやつは善意と、正直さんを仲間にしたがるよね!
まぁ、僕は嘘を送り込むけど。
「楽しいしー!毎日、僕だけ星座占い1位だから!」
僕は嘘に嘘を重ねる。
だって紫さんは苦手だもの。
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