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すれ違い1-3
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【星川 蒼衣】
久しぶりに来たネオン街を抜けて高価そうなビルの前に立ち名刺と店の看板を何度も確かめる。
「こ、ココって…」
高級ホスト店?とも間違えそうにも思えそうだが…高級そうなオーラと場違いな自分が恥ずかしくなる。
「入りづらい…」
普通の普段着で来てしまった…。特にスーツでもなくジーパンに黒いTシャツ。まさかこんな所だとは思ってなくて…バーとかそんな所だと思って来たのが浅はかだった。
どうしようかと店の前で呆然と立ち尽くしているとカウンターの店員が流石に痺れを切らしたのが此方に向かって来た。
「あっ!ど、どうしよう」
「どうかしましたか?お客様。初めてな方でも予約がない子でしたらいますので…もし良ければ中でご覧になりませんか?」
挙動不審な此方などお構いなしに慣れた様子で手を差し伸べられ店内へすんなり招かれて行く蒼衣。
その手に李玖の名刺がある事に従業員は見逃さず。
「ーー李玖のお客様でしたか。もし訳御座いません。本日、李玖の予約は埋まっておりまして…何か変更や苦情でしょうか?」
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