アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
花清
-
「あそこにいるのは花清だよ。今時風だけどね、花清は極度の人見知り屋さんなんだっ!だからね、琴音のことが嫌いで本で顔を隠したんじゃないよ…?‥恥ずかしり屋さんだから初対面の人とは顔を合わせられないから、花清は絶対に売り場には立たないのー。でも花清が作るケーキは絶品なんだよっ!えへへっ」
葵が無邪気に教えてくれる。
「へぇー、そうなんですか!」
琴音が花清に視線を送ると花清が少し本をずらして琴音の方を見るが視線が合った瞬間、すぐに顔が真っ赤になって本で顔を隠してしまう。
(‥同じ男の人にこんなことを思ったら失礼なのかもしれないけど…、…女子がよく言う、すごく可愛いってこういうことなんだろうな……!)
本で隠す前に真っ赤になるところをばっちり見てしまったので、そこに何とも言えない愛らしさを感じて思わず、琴音に笑みが溢れる。
「いつか俺とも仲良くしてくれますかね…?」
(‥って!受かる前に面接してもらえるかさえわからないのにっ…!)
自然と出てしまった言葉に琴音は内心で突っ込む。
「ねぇ、受かるか不安なの?」
「え?‥そうですね、受かる以前に面接してくれるかもわからないですし…!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 219