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開店時間
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宇榮原は今日もスーツで、優雅に着こなしている。
優典の目がおかしいのか、宇榮原の周りだけキラキラ光っているように見えて、優典は思い切り首を振る。
(宇榮原さんはお客様なんだから接客しないと…!)
開店前ではあるが優典と弓木が営業スマイルで迎えようとしたが、明日真だけが思い切り嫌な顔をして、それを隠そうともしない。
「いら…」
「すみませーんっ!まーだ開店前なので開店するまで外で待っていただけないでしょうーか?」
優典の言葉を遮って明日真が嫌味たらしく言うと、隣にいた弓木が明日真に肘鉄拳をお見舞いする。
「‥痛ぇー!」
そのまま明日真は、ずるずるとカウンターの中に消えていく。
「すみません!開店前なのはわかっていたんですが、ドアが開いていたもので。彼が言っていたように開店まで待っていた方がいいですよね?」
宇榮原がそう言って踵を返そうとした時、優典が止めるよりも、早く弓木が口を開いた。
「あ…、」
「いや、いいんですよ。ここは開店時間があるようでないものですから。カウンター席どうぞ」
「…?…開店時間があるようでないもの、ってどういう意味ですか?」
宇榮原が首を傾げる。
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