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みかん
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「いらっしゃいませ!‥あれ、」
「ゆーすけくんっ!」
昨日、優典が水を被らないように庇った子供がいた。
子供が優典に駆け寄って手に提げていたスーパーの袋を差し出してきた。
「これ、ママから!」
「ママから‥?」
差し出された袋を受け取って、中身を見るとそこには大量のみかんが入っていた。
「ママが水を掛けてごめんなさい、って。ほんとうはママもこないといけないんだけど、ママおねぼうさんしちゃって今、おけしょうちゅうなの」
優典がしゃがみ込んで子供と視線を合わす。
「気にしなくていいのに…。ママにありがとう、って伝えておいてね。きっとママのお仕事でお疲れなんだね。わざわざ来てくれてありがとう。偉いね!」
優典が子供の頭を撫でると、子供はえへへと胸を張る。
「うーんとね、おしごとのつかれもあるけど、今日はあたらしいパパがお家にくるから、きんちょうしてねむれなかったんだよ」
「へぇー、そうなんだ。あ、そうだ。ケーキいる?チョコケーキなんだけど」
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