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お前と俺だけの秘密
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「まだ。店長を見せたら落ち込むかもしれないし、大丈夫!って笑うかもしれない。ちょっと反応が未知数過ぎるから。だから見せてない。…そのうち嫌でもバレると思うけど…」
弓木が困ったような表情をする。
「俺、店長の落ち込んだ顔を見たくないし。そのチラシによればまだ時間はありそうだから。今日はやめておこうと思ってさ」
優典がバイトの子達を想っているように、バイトの子達も優典のことを想っている。
「…ああ、それがいい判断だと思う。とりあえず、しばらくの間このことを店長には言わないでくれ。お前と俺だけの秘密だ」
宣戦布告というよりも、嫌がらせに近いチラシを、明日真は握りつぶした。
宇榮原と出逢って一週間が過ぎようとしていた。
宇榮原はあれ以来、毎日カフェ・リノに来てくれる。
宇榮原の注文はオレンジジュースばかりだ。
明日真に、いい大人がコーヒー飲めないんですか?子供ですねー、
と軽口を叩かれても宇榮原は口元を上げるだけで、何も言おうとはしない。
それが余計に明日真の気に障っているらしいが、それをわかっていて宇榮原はやっているみたいだ。
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