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部屋
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「えっと・・・高橋くん、だっけ?これから担任としても海砂の兄としても宜しくね。もし(海砂に)何かあったらいつでも相談してくれていいからね」
「・・・はい。」
ともが下を向きながらそう応えたのを聞いて久兄はニコッと笑い、ふと思い出したかのように腕時計で時間を確かめ僕の頭をポンッとして前の教卓に戻ってしまった。
・・・寂しいなんて思ってないもん。
「っと、じゃあもうそろそろ時間なのでみんなそれぞれ自分の寮に向かって自分たちの部屋の確認と各寮の寮長から説明とかあるから遅れないように行って下さい」
「「はーい!」」
「いい返事」
『じゃあまた明日ね』と付け足して出席簿を片手に持ち僕達の方へ歩いてきた。
「海砂は高橋くんと二人部屋だよね?」
「え!?そうなの!?」
「あれ、入学式の時に校長が出席番号の前から2人ずつ一部屋って言ってたの聞いてなかったの?」
「うぅ・・・ずっと舞台の端っこに立ってた莉沙兄を見てたから・・・」
「なにそれ海砂らしい」
あははっと笑う久兄を見て恥ずかしくなり赤くなる顔を隠そうと久兄のお腹に顔をぐりぐりとしていると、それを見ていたともに『お前はモグラか』と笑われた。
*兄が好きすぎる末っ子とその末っ子を甘やかす長男と見守る立場になっている朝陽
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