アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
目の前にはいつも side葵
-
学校に着いて大知にぃと別れる。
「またな。」って大我は大知にぃに言って、羨ましい。
だって、おれは大知にぃと帰りが一緒になるとも限らないし、家は違うんだぞ??
「なんだよ……」
大我をじっと眺めていると靴箱に靴をしまいながら大我が問いかける。
「んー、なんでもない…ないけど、また大我痩せた??」
「……っ、へっ??痩せてねぇよ??」
一瞬、大我が驚いてぴくん、ってした。
あー、これ図星、
普通に図星
てか、冗談で言ったわけじゃないし、大我のベルトの穴の位置が明らかに前と違うからだし。
「大我って嘘下手だよね。」
上履きに履き替えて教室に向かう。
教室に行くには階段を使わなきゃだから、大丈夫だろうか??とは少し思う。
いや、階段使う、とはいっても2階だから1回しか階段は使わないけど、そんなに登るってわけじゃないけど、けどけど、、
そんなの病み上がりの大我にはそうでもないでしょう??
階段に差し掛かってゆっくりと階段を登る。
ちらりちらりと大我を見ながら登るけど、これといった異変は傍目からは感じられない。
それは、長年近くにいなければ、ね!!
大我の息が少し荒れて、肩で息をしてる。
じっくり見なきゃ分からない程度、だけど、はっきりとおれには分かる。
ずっと一緒にいると、ね……
大知にぃも分からないようなこと分かるんだよ??
大知にぃは大我に気を使って言わないのかもしれない、
それでも、それはそれでおれは嫌だから、
「大我、無理はすんなよ。」
階段を登り終えると大我の手をとる。
嫌がるのは分かってる。
でも、大我はその手を拒絶しなかった。
あぁ、これは軽く貧血起こしたな
そう思うには分かりやすいそんな意思表示だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 25