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部屋に戻って、とりあえず気持ちを落ち着かせて、ちらっと、カレンダーを確認した
明日から学校か
ユキも、こんなギリギリにしなくてもいいのにな
とか言いつつ、これより早い別れだったらと思うと、ゾッとする
もう不可能だと思っていた夏の課題は、ユキがいつの間にか全部していたみたいで
俺より少し綺麗な字で、丁寧に書かれていた課題たちが、エナメルに入れられていた
あいつ、いつそんなことする時間があったんだよ・・・
でも、ほんとに助かった
もう諦めてたし
ユキが残した字の上を、指でそっとなぞる
ユキの照れた顔、笑った顔、泣いた顔が次々と浮かんできて、また辛くなる
・・・俺、こんなに女々しかったっけ?
自分の弱い部分が、どんどん出てきて、情けなくなった。
はぁ、明日から、ユキがいない生活が始まる。
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