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「へー、知らねえな」
「・・・やっぱり?」
次の日、朝一で翔太にもユキのことを聞いてみた。
まぁ、予想通りの反応が返ってきたわけだけど
はぁ、もう嫌・・・
1人、落ち込んでると、翔太が何か言いたげな目で、俺を見ていることに気づいた
「あの、なにか?」
「・・・・・・ちっ」
え、なに?怒ってるの?
「・・・なにか気に触りましたか?」
「んー、おまえは、どうしたいわけ?それを言えよな」
俺がどうしたいか・・・?
自分の気持ちはもうひとつしかない
「お、れは・・・まだ、探すつもり」
真剣に自分の気持ちと向き合うと決めたんだ
少し驚いた様子で俺を見る翔太
「はぁ・・・涼が何かに執着するって珍しいな。そんなに大事なやつなのか?」
「うん」
「へー?即答か・・・おい、拓ーっ!」
「なに!なに!翔太!」
飼い主に呼ばれた犬のように、笑顔で近寄ってくる拓海
「神崎ユキってやつの話聞いたんだろ?」
「あー、聞いた聞いた!なに!?どうすんだ!?」
「俺も知らねんだけど、涼がまだ探す気らしいんだよ。手伝ってやるぞ」
「おー!探偵みたいじゃん!やろうぜ!やろやろ!」
「ってことだから、俺らも協力するな。なんでも言えよ」
「おー、翔太かっこいいな!俺も!なんでも言えよっ、」
俺、ユキを知らないか聞いただけで、どんな関係かとか、俺がユキに会いたい理由とか、なんにも説明してないのに・・・
何も言わなくても伝わるっていうのかなぁ?これ。
とにかく、優しい友達がことになき泣きそうになった
「うん、ありがとね」
本当に、心から。
こうして、ユキの捜索が始まった
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