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「ッーー!!ンーー!!」
さっきのものとは比べ物にならないくらい、乱暴で荒々しいキス。
下の歯と唇の間に舌を差し込まれ歯茎をなぞられる。
唇をキツめに吸われ思わず口を開いてしまうと、すかさず蘇芳はその熱くてぶ厚い舌をぬるりと滑り込ませた。
まるで別の生き物の様に自由自在に蘇芳の舌が動き俺の口の中を犯していく。
蘇芳は激しいキスを繰り返しながら俺の耳に手を伸ばす。
人差し指と親指で耳朶を挟みクニクニと弄ぶ。形を確かめる様に動く指は窪みをなぞり、次第に穴に辿り着くとそこに人差し指を差し込み塞いだ。
すると、クチュ、クチュという舌同士の絡みあう音がやけに大きく頭の中に反響して俺の羞恥を煽る。
「ッァーー!やめっ、、、ッ!!」
いくら抵抗し舌を引っ込ませても蘇芳の長い舌は俺のものを搦めとり逃がさない。
なれないキスに息が苦しくて酸素を求める様に口を開けば自分のものとは思えないような声が漏れる。
「ハァッ、、ァン、、、、ンァッ。」
暴れて逃げ出そうと思うのに、酸素が足りないせいか体も頭もうまく動かなくて、、、。
このままではマズイ、そう思った。
こんな嫌なやつにこのまま好き勝手されてしまいには、、、そう考えるだけで鳥肌がたつ。
ジタバタと必死に力を振り絞り暴れてみるが力ははいらないし、自分よりも体格の良い蘇芳をどかす事なんてできなくて、、、。
(こうなったら、、!!)
俺はもう一度蘇芳に打撃をあたえるためその背に向けて縛られた両手で拳を作りおもいっきり振り下ろした。
だがしかし。
(何でっ、、、!?)
振り下ろした手は空中で呆気なく止まってしまう。俺はグッと力を入れるがどうしてかピクリとも動かなくなってしまったのだ。
その理由は先程、蘇芳によって結ばれた紐にあった。
紐は怪しく淡い光を放っている。
「だから無駄だと言っただろう、、?」
「なっ!?」
キスをしたまま何が起きたのかわからなくて混乱する俺から、少し顔をあげた蘇芳は勝ち誇ったように片眉をあげニヤリと笑う。
至近距離で見る蘇芳の瞳は何度も意地の悪い色になっていた。
「それにしても手癖の悪い奴だな、、、。」
さらに顔を上げ振り降ろされようとしていた腕を見るなり途端に不機嫌になると、蘇芳は腕の紐に触れまた何かをブツブツと唱えた。
すると紐は赤く光シュルリと端の部分が伸びはじめた。
伸びた紐はあっという間に長くなり天蓋を支える柱の一つにグルグルと巻き付き結び付いた。
「ちょっ!?何してっ、、!?」
「こうすればもう手は出せまい?」
そう言って蘇芳はまたも意地悪く笑う。
「この野郎っ!!!ングっ!!!」
蘇芳は俺の顎を鷲掴み顔を固定すると二、三度吸い付くように触れ、舌が俺の口に無理やりねじ込んでこじ開けようとした。しかし、流石に三度目。俺だってそう簡単に口を開けたりしない。
グッと歯に力を入れ舌の入る隙など与えやしない。
すると、それにムッとした蘇芳がガブリとおれの唇を噛んだ。
「いッ〜〜!!!」
痛みに緩んだ口。それを蘇芳は見逃さなかった。
舌はすぐに歯の隙間から入り込み俺のを捕まえてねっとりと絡めとらえる。
ピクリとかすかに跳ねた腰を強く抱かれ、吸われた舌に歯を立てられると、根元から扱くようにされる。
いいようにされている事や噛まれた事への苛立ちから遂にキレた俺はキッと蘇芳を睨みつけると、今も口の中を犯している舌を思いっきり噛んだ。
「ッーーー!!」
バッと唇を離した蘇芳は信じられないとでも言いたげな視線をよこしてきた。
「お前、、、、よくも、、。」
そう言ってチロリと舌を出し親指で確かめる蘇芳の指には赤い血が滲んでいた。
「フンッ!ザマァみろ、、!!」
怒りを含んだ視線を向けられる。
しかし、もうそんな事でビビる俺ではないので対抗するように睨み返す。
「、、、、、、。」
「、、、、、。」
互いに睨みあう俺たち。
しばらくの沈黙ののち、蘇芳はおもむろに俺の体からのいて天蓋の外へ出て行く。
「おいっ!!どこ行くんだよ!これほどきやがれ!!」
そう言いながらギリギリと紐を引っ張ってみたが蘇芳の言っていたとおり、こんなに細く頼りなさげな紐なのにやっぱり外れなかった。
俺は体をくるりと回転させ体制を立て直しズリズリと紐の結ばれた天蓋の柱まで行く。
不自由な手でどうにか解けないか試してみたが手の時と同ようピクリとも動かない。
「クッソ!!ほどけろ!!」
すぐ近くから何かを探しているようなガサゴソという音が聞こえる。
その音で、蘇芳が帰ってくるのにそう時間はかからないと思った俺は手でダメなら歯で噛み切ってやると思いきって紐に噛み付いた。
「き〜れ〜ろ〜、、、!!」
蘇芳が隙を見せた今が絶好の機会。
絶対噛みちぎってココから逃げ出してやると、必死になってギチギチと紐を噛む。
(早く早く!!)
しかし、焦っているせいもあるのか一向に上手くいかないし、いくら歯を使おうと紐に傷一つつきやしない。
そんな俺を嘲笑うかのように時は一瞬ですぎて、、、。
ついに、、天蓋の外に行った蘇芳が戻ってきてしまった。
行きは手ぶらだったその手には、何だか綺麗な桜色をした二枚貝が握られていた。
唾液に濡れた紐を咥え必死に噛み切ろうとしながら睨みつける俺を見た蘇芳は馬鹿にしたように笑う。
「無駄だと言っただろう。」
そう言った蘇芳は俺の体をおもいきり突き飛ばし仰向けにするとまたその大きな体でのしかかってきた。
「ーーっ!!てめぇー!!何しやがる!!」
そんな俺の言葉を無視して、蘇芳は俺の腰に巻かれた金色の紐をほどきパッと床に投げ捨てた。
そして一気に服を胸近くまで捲り上げ、露わになった腹に触れた。
「この変態っ!!やめろっ!!」
俺の暴言なんて気にもとめず、蘇芳は腹を撫でているく。
「ほぉ、、悪くない感触だ。それにお前、腕や足が日に焼けているだけで本来の肌は白いのだな。」
そうして意地の悪い笑みを浮かべながら蘇芳の手は上へ上へとのぼっていき、ついにそこにある胸の突起物に触れた。
「やめっ、、、!!そんな所触んなッ、、!!」
片手でそこに優しく触れると同時にもう片方で服をグイッと肩までたくし上げ胸を露わにした。
そして、そこにあるものを見て目を見開き次の瞬間笑った。
「フッ、、。ここもずいぶん可愛らしい色をしている。」
可愛らしい色の言葉に反応した俺は顔を真っ赤にした。
何故そうなったかと言うと、俺の乳首は同じ歳の男達とは違って淡い桃色をしているのだ。
母親似で元から肌の白い俺はそんな所まで色素が薄く、男としては少し恥ずかしくて嫌だったし、気にしていた。
俺の反応を見た蘇芳はニヤリと笑うと、まるで円を描くように俺の乳首を指の腹で撫でる。
「こんな色の胸をした男ははじめて見たぞ。」
「〜〜〜ッ!!うるせー!!!」
明らかにからかわれているのがわかったが、怒りと恥ずかしさで顔が赤くなるのが止められない。
こんな反応をしたら蘇芳をますます楽しませるとわかっていても、はじめて見たとか言われたら恥ずかしくて堪らない気持ちになり顔をそらした。
そんな俺を楽し気に見下ろしなが蘇芳は、先程の二枚貝を手のひらにおき、パカリと開く。
貝の中には透明で粘り気のある液体が入っていた。
蘇芳はそれを指先で掬い取り、見せつけるように目の前に持ってくる。
「、、、何だよ。」
「コレは人魚の傷などを治すために使う軟膏だ。」
「、、、それがどうしたってんだよ。」
訝し気に眉をひそめながらそうたずねれば、蘇芳はその軟膏のついた指先をクチュリと音を立てながら擦りあわせニヤリと笑った。
「人間好きな大臣が面白いから使えと持って来たんだが、使う気にもならず閉まっていたものだ。」
「、、、、だから!!それがどうしたってんだっ!?」
話がよめず苛立つ俺。
それとは反対に蘇芳は心底楽し気に信じられない事を言った。
「どうやらコレは人魚には薬でも人間には〝媚薬〟らしい。それもかなり強力な、、。」
「ーーーーっ!?」
「お前のような生意気な奴にはピッタリだな。」
そう言って蘇芳は悪魔のような笑みを浮かべ、俺の乳首にその軟膏を塗りつけた。
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