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The wing which died surely turns into love
どっかの安いAV
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カチャカチャと鳴る音の後、俺のアナルに熱い物体が触れる。
「んぁっ、ぃッあぁぁっ………」
ずぶっと内臓を押し上げるような感覚を伴い、俺の中へと埋め込まれた、それ。
幸い、いいだけ解されたアナルは、裂けることなく、男のペニスを咥え込んだ。
「ん…………、締め過ぎ…」
するっと指先で撫ぜられる骨盤に、ぞわっとした気持ち悪さを感じる。
開かれたアナルは、足を痙攣させる。
小さく引っ掻くように、つま先が床を撫ぜる。
ずずっと小さく引かれるペニスに、内臓を引きずり出されるような感覚が、身体を震わせた。
「震えてるね? 震えるくらい気持ちいいのかな?」
ふふっと小さく笑った男の声に、寒気が身体中を這っていく。
落とした顔の下、羽が頬に触れた。
その羽に温度はないはずなのに、頬に触れる感触は、まるで撫ぜられているようで。
温かな手が、頬を包み込んでいるかのようだった。
今は、それどころじゃ、ない…。
「んっ………ぐ、ぁっ……」
ただ男の欲望を放つ為に、揺さぶられる身体に、嫌悪感が胸を占めていく。
するりと回された男の手が、俺の萎えたペニスに触れる。
「気持ち良くない? おかしいなぁ……」
棒読みのような抑揚のない声を放ち、男は、俺の上で笑う。
ははっ…、情けなさすぎて嗤える……。
手錠に繋がれた両手を、ぐっと握りしめ、早く終わってくれることだけを願っていた。
「ぁ………ぁっ……、出すよ、…君の、……中にっ」
男の手が伸び、俺の後頭部の髪を、ぐっと握った。
「いっだ……、てめ、…出、すなっ」
痛みに、仰け反る身体、深く繋がった男の身体から、欲望の塊が、俺の身体の中へと流れ込んできた。
「ぅ………」
気持ち悪さに吐きそうになりながら、ぐっと奥歯を噛み締め、その感覚を押し込めた。
この上、ゲロ塗れになるのは、勘弁だ……。
「はぁ……、気持ち良かった…」
適当に自分のペニスを拭った男は、着衣を正しながら、ちらりと俺に視線を向ける。
「……今、外したら、絶対、まずいよなぁ……」
ぼそっと独り言のように声を放った男は、俺の目の前で鍵を揺らす。
「これ、手錠の鍵。……ここに、置くね」
ニコッとした笑みを見せた男は、タンクの上に、鍵を置く。
身体を起こし、顔を寄せれば、口で取れなくも、ないが……。
「外せっ」
ガシャッと音を立て、外すように凄む俺に、男は、ぶるっと身震いする。
「ヤダよ。…絶対、殴られるもん。……じゃぁね」
ふわっと手を振った男は、逃げるように、トイレを後にした。
くっそ………。
身体を起こそうと、足に力を入れようとしたが、震えるだけで、力が伝達しない。
ヤッベェ、腰立たねぇ…。
「ぁー、くっそ……」
腹立たしい想いのままに、声が漏れる。
鍵まで手が届かないって、…やり捨てされるって、どんだけだよ。
どっかの安いAVかよっ。
あいつ…、今度あったら、ぜってぇ殴ってやるっ。
思ってみたところで、どうにもならない現状に、便器の蓋に頭を預けた。
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