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4 sideラウト
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時間は過ぎ、日が傾き始めてきた頃
宴が始まった
ラウトも含めた船員全員が、酒を片手にワイワイと騒ぐ
そして、皆程よくお酒がまわった頃だった。船員の1人がこう言い出した
船員「そういや船長、最近人魚の目撃情報が
ちらほら出てるらしいっすよ」
ラ「人魚?」
どうせ見間違いじゃねぇの?
船員「上半分は人間、下半分は魚で海に住んでいる
らしいっす」
ラ「そんなもん伝説だろ。いるわけねぇな」
確かに海賊は、宝とか伝説の何かとか、ロマンを探し求めるもんだけどよ、さすがにな…
船員「いや、本当なんですって!数は分からない
らしいっすけど…」
ラ「お前らは知ってるのか?」
船員「俺は聞いたことありますよー」
船員「いや、初耳だな…」
ラウトの声を聞いていた船員は、知っている、知らないなどと言った
他にも知ってる奴はいるみたいだな…
船員「楽しいことが好きで、
すっごく美形らしいっすよ!」
ラ「へぇ、そんな生き物がいるなら
1度見てみたいもんだな」
船員「そうっすよね!やっぱ船長もそう思いますよね!」
人魚か…この辺にはいねぇのかな?
…ってそんな早々いるわけねぇか
船員「ラウトー!聞いてるのかー!」
ラ「はいはい、聴いてる聴いてる」
ラウトが話しながらそう考えてると、誰かの視線を感じた
パッと視線を感じた方を見ると、ラウトを見つめる青い瞳と目が合った
ラ「っ!」
船の外に人?此処は海のど真ん中だぞ?
そう思った次の瞬間青い瞳の少年は姿を消した。ラウトは慌てて立ち上がり、少年がいた方へ走った
ラウトは船から身を乗り出し海を見る。するとそこには海の底の方へ潜っていく魚のヒレが見えた
まさか…
そのヒレはやがて見えなくなり、代わりに生き物の影が1つ映った。しかし、その影も船の後方の方へと消えていき、見えなくなった
まさか本当に…
レ「ラウト、どうかした?」
ラ「…いや、ただの見間違えだろ……」
ラウトはそう言って踵を返した
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