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理事長室
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その日の放課後、2人で理事長室を訪れた。
緊張でノックをする手が震えるが気にしていられない。
コンコン
永遠『失礼します。』
成弥『します…。』
入ると詩輝は視線を書類の山からこちらに移す。
そして立ち上がり、こちらへ近寄ってきたと思ったら頬に衝撃が生じた。
ガンッ!!!!
永遠『ぃっ"……すみません。』
詩輝『俺は最初に忠告したよな?』
永遠『した…。』
詩輝『なのに案の定、しかも心に傷を負った時に更に追い打ちをかけるように…。』
永遠『…。』
詩輝『ここに何をしに来た。』
永遠『刹那に今すぐとは言えないけど…あいつが少しでも俺に会ってもいいって思ってくれる時が来たら、会って謝りたいんだ。』
俺がそう言うとため息をついた。
詩輝『お前は。』
先程までの緊迫感は解け、何かを問いかけられた。
永遠『俺?』
詩輝『あぁ、…大丈夫か?』
こんな酷いことをした俺にも心配をしてくれるのだ。
相当いい人なのだろう…相変わらず。
永遠『俺は、大丈夫…すみませんでした。』
深々と頭を下げた。
詩輝『おう、今日落ち着いたら刹那に聞いてみるから成弥でも構ってやってろ。』
そんな詩輝さんに成弥がキラキラの笑顔で笑った。
成弥『かまえかまえー!!』
詩輝『よし、今日はもう帰れよー。』
成弥『はぁーい。』
それからは失礼します、と理事長室を後にした。
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