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愛するものに捨てられた恐怖
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永遠『紗夢…染谷 紗夢は俺が前に付き合ってたやつ。2年くらいかな…毎日笑顔で好きだって言ってくれた。
でもそいつさ、浮気してたんだ。
まぁただの数回の浮気ならいい。
でもアイツはありとあらゆる男に、愛を呟いては股を開いてたんだ。
しかも俺の知り合いとか兄貴にまで擦り寄った。2年間も信じて傍に居た奴に飽きたって…お前だけだとでも思ったの?ウケるって。
その後はいつの間にか消えてた。』
思い出せば出すほど胸を突き刺された様な傷みを憶えた。
刹那『…辛かったよね、1人の時は怖くて怖くてしょうがないよね。
愛されてたのに急に愛してくれる人が居なくなったら…っ。ごめんね、嫌なことを思い出させて。辛かった時にそばに居てあげられなくてごめんね…』
涙を流しながら肩を震わす刹那に動揺した。
永遠『刹那も、?』
この様子は、もしかしたら同じなのかもしれない。
刹那も愛するものに捨てられた?
刹那は頷いた。
刹那『僕は、永遠君より大した事ないけど…小さい頃にちょっとね。』
小さい頃…?
俺には成弥や兄貴、詩輝さんがいた。
でも刹那には?
刹那は、誰かそばに居てくれた…?
でもそんな事怖くて聞けない。
そんな雰囲気を感じ取ってか、口を開いた。
刹那『永遠君も話してくれたから、僕も話すよ。気分を害したらごめんね?』
泣き止んだ刹那は眉を下げて悲しそうに笑った。
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