アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
episode.10
-
どこか、ふわふわとした感覚がある。
昔の西洋のような、街並みが並んでいて、不思議な装備をつけた人間が飛び回っている。
圧倒的に大きな、人のような姿をした化け物がいて、それに向かっていく人々。
自分はそれを、どこか遠くで見ているような、その最中にいるような。
自分の、ちょうど目の前にみえた、翼のマークがついたマントを翻す少年がいて
その少年が振り返る。
顔が見える前に、リヴァイは目を覚ました。
「…なんなんだ、今の」
知っているような、知らないような、不思議な世界。
なにより、最後の少年の顔が気になる。
後ろ姿は、どこか見覚えがあった。
(…仕事か…)
時計を見るともう準備をしなければならない時間だった。
さっさと用意を済ませ、車に乗る。
10分ほどで事務所に着き、オフィスに入ってまず見えたのは
「おはようございます」
「あぁ…イェーガー、もう体調は平気か?」
「はい!おかげさまで!」
エレンの背中。
どうも見覚えがある気がするが、毎日見ているのだからそれも当たり前だ、と思う。
「今日はクライアントのところに行くぞ」
「はい!」
「ミカサ、次の裁判の資料を用意しておいてくれ」
「…わかった」
「イェーガー、行くぞ」
「あ、待って!それさ、この前の依頼だよね?シンも連れてってくれる?勉強させたいから!」
ハンジに呼び止められ、そう言われる。
「わかった。シン、行くぞ」
「はい!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 47