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episode.30
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「ん…?家…?」
翌朝、目を覚ましたエレンは頭がぼーっとして、体がものすごくだるかった。
どうやって帰ってきたか記憶もなければ、ネクタイやジャケットを脱いだ記憶もない。
昨日は一体、どんな失態をやらかしてしまったかと、エレンは気が気ではなかった。
「はー…つかなんでこんなにだるいんだ…」
ベッドの上で伸びをしながら、そう呟く。
二日酔いにしては、頭痛も吐き気もない。
そもそもエレンは、酔うのは早いが、二日酔いはしないタイプだった。
全く思い出せない昨日のことに、エレンは頭を悩ませつつ、新年のお雑煮を食べるべく、キッチンへと足を向けた。
*
一方その頃。
「はぁぁぁぁ…」
激しい罪悪感に苛まれ、新年早々ため息をつく男が1人。
昨晩は、エレンから迫られて、つい手を出してしまったが、エレンは自分が好きなのではなく、自分に似た"兵長"が好きなのだ。
あんなことをして許されるはずがない。
そう思うのだが
"「あっ、あ、アッ!」"
エレンの高い声が、紅潮した頬が、トロンとした顔が、白い肌が、女のような細い腰が
頭から離れない。
「…俺は何をしてるんだ…」
部下に手を出してしまったことへの罪悪感は大きく、これからの仕事が不安で仕方ない。
それでも、エレンへの愛が冷めないのだから困ったものだと思う。
「…雑煮でも食おう」
リヴァイは自分でつくろうとキッチンへ足を運んだが、自分がやっても新年早々火事を起こすだけだと思い、コンビニに買いに行くことにした。
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