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待ってよ。
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「僕ちょっと体調悪いから帰るね」
今日もヒラは帰っていく。
待って。
待ってよ。
俺なんかした?
ねぇ。
ヒラ。
お願い。
教えて。
俺に、愛想つかしたの?
目も合わせてくれないヒラ。
つらそうに顔を歪めるヒラ。
俺を拒絶したヒラ。
そんなヒラは、もう見たくない。
「もぅいいや」
本当はこれを渡すのは明日のはずだった。
あのことを言うのは明日のはずだった。
でももういいや。今日でいい。
「ごめんキヨ、俺も帰る」
「・・・・・・分かった、ちゃんと仲直りしろよ」
そんなの分かってる。
キヨの家を飛び出して、走った。
ヒラを見つけたのは近くの公園だ。
「────────ヒラ!」
びく、と目に見えてすくむヒラ。
────────お願い!
「────待って!」
────────────────────────────
書いててよく分からんなくなっちゃった。
────────────────────────────
今日も僕はキヨの家を飛び出した。
体調悪いなんて嘘だ。
強いて言うなら寝れなくて寝不足なだけ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・泣きそう」
成人した大の男が泣くのは恥ずかしいなんてもんじゃない。
ぼんやりとした視界にある場所を捉える。
────公園、か。
森林公園で人が少ない。
隠れて泣くには丁度いい。
「────────ヒラ!」
僕を呼ぶ声。フジだ。
やめて。僕を呼ばないで。
未練がましくなっちゃうじゃん。
無反応でいればいいのに、肩が竦む。
「────待って!」
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