アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
①
-
俺はすぐ、父にも電話を掛けたのだが、
既に繋がらなくなっていた。
そして、さらに。
----ドンドン!ドン!
『ひっ!まさか‥‥』
--おい葛城さんよー?居るんだろ!
さっさと金払わんかい!
まさかの、だ。
こんな今どきアニメでも無さそうな展開。
俺は怯えながらも静かにしていると、諦めたのか
気配は消えた。
------------
「あれからもう一ヶ月かー‥‥」
両親が居なくなり、もちろん学費を払えず
高校は中退。そこそこ仲良かった友達には適当に誤魔化して出て来た。
そして、朝から晩までバイト漬けの日々。
ちなみに、借金の取り立ての人と話すと
少しずつでいいから返せ、との事だった。
(案外優しかったんなぁ‥‥)
ーけれど、借金+家賃、携帯代など諸々の請求書が毎日次々に来る。
俺は頭がおかしくなりそうで、こうして今夜の街
をフラフラと歩いているわけだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 19