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ーーぐーぎゅるる‥‥
「っ‥‥無理‥‥腹減った」
今日はまだ何も食べていない。
食べる余裕もない。
俺はあてもなく、夜の街に生きる人々を眺めながら歩いていた。
すると、後ろからねぇ、と声が掛かってきた。
「ねぇ、君さ、僕とイイことしない?」
「‥‥は?」
俺に声を掛けたのは、50代くらいのデブなサラリーマン風の男。
目は何故かギラギラしている‥‥いや、え?
俺が首を傾げると、その男は俺の腕を掴んだ。
「ね、一緒にイこう?」
「‥‥はい?まず変換がおかしいねんけど‥‥?!」
男は俺の言葉を最後まで聞かずに、ずるずると
俺の腕を掴んで引っ張られた。
そして近くにあった‥‥は?ラブホ!?!
「はぁっ?!いやいやおっさん、なんでやねん!」
「君、関西人かぁ‥‥可愛いね、ふふふ」
そう言ってニヤニヤしながら中へ入ろうとする。
俺は近くの柵を掴んで抗った。
「い、いややそんなもん‥‥!ってかおっさん何すんねん!」
「え、だから君ウロウロしてたんでしょ?」
「は?し、知らんがなっ」
そんな言い合いを‥‥どれ位続けたのだろうか。
俺は涙目になり空腹も相まって諦めようかとしていた。ーーその時。
「‥‥離してくれませんか、私の連れを」
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