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「あんなたくさんの傷初めて見ました・・・。」
「見える傷もひどいけど一番は精神的な傷が大きいね。
少しずつ良くはなってるけど完治とは程遠いからね。
さすがに傷見てショックが大きかったみたいだね。」
「はい・・・。」
「少しずつケアしていくことが必要だよ。
あと・・・傷のこと遥くんに詳しく聞いたりとか話したりあんまりしないほうがいいよ。
傷のことは特に敏感だし虐待されてた時の記憶がよみがえってパニックや発作を起こす子もいるから。」
「パニックや発作・・・。」
「それだけ虐待の傷は深いんだ。雪那くんが思ってるよりずっとね。
虐待された本人にしかわからない苦しみとかがあるんだよ。
でももし、遥くんの口から話してくれたらその時はちゃんと向き合って聞いてあげて。
きっとその時は心から雪那くんを信じているときだから。」
「はい。」
「とりあえず今は遥くんのそばにいてあげて。
ちょっと体温高いから熱あるかもしれないからこまめに水分補給と汗かいてたら着替えしてあげてね。薬はここに置いておくから。明日また様子見に来るね。」
「すいません・・ありがとうございました。」
「雪那くん、自分を責めちゃだめだよ。」
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