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許可
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「一条さんが迎えにくるまで、学校で嶺くんと過ごしているんですか?」
「嶺と図書館にいる…」
「…そうですか…。じゃあ大和くんが嫌じゃなかったら、明日だけじゃなくて、時々俺も迎えに行ってもいいですか…?」
「…誠也さんと嶺にも聞かないといけない…」
「…うーん!嶺くんの許可はなかなか出なさそうだな…!」
煌貴がクスクスと笑う。
「もし一条さんと嶺くんの許可が出たら、俺が迎えに行ってもいいですか?…大和くんは嫌じゃないですか…?嫌なら気にせずに言って下さい」
大和はじっと煌貴を見つめる。
だって、誠也さんも同じことを言っていたから…。
気にしないでなんでも言ってほしいって…。
お父さんにも色んな事をお喋りしたら、お父さんもとても嬉しそうだった。
だからいっぱいお話をした…。
煌貴くんもお父さんや誠也さんみたいに嬉しいのかな…?
だから嫌か嫌じゃないかと問われたら、
「…嫌じゃない」
「良かったです…!!」
煌貴が胸に手をやってホッとしたように、大和に向かって優しく微笑む。
煌貴くんのその笑みをずっと見ていたい…、
大和はなぜかそう強く思ってしまう。
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