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駿side
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またあの夢だ。
あと一歩の所で陽向を助けられずに陽向が死ぬ
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ふと声が聞こえた
「駿…いい加減目を覚ませよ…誰もお前を責めないからさ…」
誰?
責めたりしない?陽向を殺していたとしても?それでも許してくれるの?
目を開けたいけど瞼が重い
また声が聞こえた
「駿くん…早く目を覚ましてよ…」
会長?
そう言って会長らしき人の足音が遠ざかっていく
(待って!1人にしないで!)
「うぅ」
ゆっくり瞼を開けた
「駿くん!先生!駿くんが目を覚ましました!」
(ここ、どこだ?)
段々思い出してきた
交通事故・死・陽向…
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「駿くん!?」
誰かが俺に触れようとしてくる
俺はその手を叩いた
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい僕が悪いんです。全部全部全部全部全部全部全部全部」
ハァハァハァハァ
苦しい
ヒューヒュー
「落ち着いて下さい!村本くん!ゆっくり息をして!」
「やだやだやだやだやだやだやだやた!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい僕が悪いんです全部全部全部全部全部全部全部全部」
「駿くん」
そう言って俺を抱きしめる
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ、はなせぇぇぇぇぇ」
その人にいくら叫んでも、叩いてもその手を離してくれない
「駿くん、ごめんな…あの場所で1人で怖かったよな?もう大丈夫だから…そんなに自分のことを責めないで」
ハァハァハァハァ
「うぅ、ヒック、ごめん…な…ひなた」
誰かが背中を摩ってくれる
呼吸が落ち着いてくる
「俺が…全部…悪い…んだ」
俺は意識を手放した
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