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鎌side
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駿くんは1日に1、2回目を覚ましては叫んで泣いて暴れる。
時には点滴を抜いて外に出ようとした時もあった
たまたま俺がいたから良かったが、もし俺がいなかったらと思うとゾッとする。
駿くんが眠っている時医者に呼ばれた
「日野君、今村本君は危険な状態です。食事も摂取していなく、どんどん痩せていき、死に至ります」
「分かっています」
「そこでなのですが……村本君の記憶を…失くすという手もあります。」
「なんでそれを僕に言うんですか?」
「村本君と日野君は恋人なのでは?」
「…はい。恋人です…」
(ごめん…陽向…)
「村本君のご両親はいないと聞きました。ですので恋人の日野君に決断してもらおうと思います。」
「時間を貰ってもいいですか?明日までには決めるので」
「わかりました」
俺は病室に戻った
ハア
俺が勝手に人の記憶を消していいのか?
でも今記憶を消さなければ駿くんは…死ぬ
陽向には悪いが、俺が駿くんの恋人になって支えて行くしかないのか?
「…駿くん…また明日の夕方に来るね」
病室を出て家に帰ってもずっと考えた
本当に良いのかと
次の日の夕方
俺は医者の所へ行った
「先生………」
「決まったのかい」
「はい…………………」
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