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37話
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その所で話を途切らせ技を出す
「全てを燃やし飛ばせ!!!!
爆龍炎!!!!」
勢いよく有璃の方へ向かった
有璃も同じく技を出す
「痺れさせろ…そして一点を焼き尽くせ!!!
雷撃!!!!」
またも消し合う技
2人はにやりと笑う
「…誠…有璃君楽しんでるぞ~」
巫琥は誠の傷を塞ぎ終わり、
すやすや眠り始めた誠の頭を撫でていた
こうやって見ると案外兄弟にも見えるかもしれない
そんな感じの2人だった
「…どうやって終わるかなー
これ、めっちゃ凄いな…
2人共…なんだか似たもの同士だよな…w」
クスッと笑いながら今度は風船ガムを食べ始めた巫琥
「まあ、
結果は決まってるけどな」
誠の髪にキスを落とす巫琥
ー誠…お前はどこまでも優しいやつだよな…
お前と氷琥、そして海璃…
あと俺の“相手”が救えて、幸せなら
俺らこの先生きられなくても構わないのに… ー
そう考えていると
おびただしいほどの数の刻印が酷く熱くなった
巫琥はいつもの事だからあまり気にしなくなっていた
ー…俺ももう、契約はやめた方がいいかなぁ…
本当ならあと両手で数えれるくらいなら
行けそうだけどなぁ…ー
刻印を少し掻きながら笑う
その時後ろから黒い気配がした
巫琥は振り向かずに答える
「大蛇…少し待ってくんない?
氷琥がまだ終わってねーんだけど~笑笑」
いつものようにヘラヘラしながらの声でいう
「なぁ~んだ
バレてたかw流石お前にゃ気配消してもバレちゃうかァ~?なぁ、巫琥」
横にドスっと座り込んだ大蛇
普通神様はそこまで姿(外見)が変わることは無いが
朔鵺のように子供のような姿もおれば大蛇のようにおじさんのような姿もいる
見た目でも俺よりもひと回り年が離れているように見える
まぁ、年齢的には遥かに上だけどな←爆笑(by巫琥)
無精髭にぐしゃっとした着物
あまり手入れされてないであろう髪
しかし整った顔立ちは隠しきれていなかった
「…なぁ、大蛇
俺ってさ…間違ったことしてんのかな…」
いつもより少し弱々しい言い方だった
それを聞いた大蛇は驚いた
しかし
「まぁ、たしかに間違っているのはあるかもしんねぇなぁ…けどそれは過去の話だ
今をどう生きるかでまた変わるだろ?
お前はどこまでも優しい、そしてお人好しだ
氷琥そっくりだなそこはw
だが冷徹でもある
しかし人望はちゃっかりある
ならお前はまだやっていけるだろ?w
お前はこれからでも変われる存在なんだよ巫琥
もっと自信持ちやがれやァ?」
そういって巫琥の頭を撫でる大蛇
それを聞いて安心したのか巫琥は笑う
「お前は…
相変わらずいいことをたまに言う最高のやつだな!」
「途中余計だけどな!笑笑」
お互い笑いあった
まだまだ試合は長いだろう
その間に俺はある決断をしなければ
そうかんがえる巫琥であった
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