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「何で起こしてくれなかったんだよ」
「起こしたけど起きなかったんだろ?俺は逆に蒼衣に怒られたよ」
…………そうだった。
俺は寝起きが悪い。
しかも他人にキレる程に、だ…。
「あー…ごめん、俺なんか言ってた?」
「『うるさいなっ…起こすなよ、ふざけんなバカ』だったかな…めげずにその後も何回か起こしたけど起きねぇし、海が先に行こうって言うから起こすの諦めた」
本当に申し訳なくなった。
「俺が毎朝起こしに行ってあげよっか?」
声がした左隣を見るとそこには柊がいた。
「な…何でお前がそこにいるんだよ!」
「だって、俺の名字は柊だよ。ひ、い、ら、ぎ。前の人ははぎやだっけ?」
「いや、萩埜だから。つーかお前が柊か」
なんてことだ…
席が隣だなんて最悪だ…
「朝は俺が起こしに行ってあげるよ」
「い、いらないし」
「そこ、さっきからうるせぇぞ」
神谷先生に注意された。
黒板を見るとどうやら委員会を決めているらしい。
クラス委員やら文化祭委員やら書いてある。
「そうかー椿葵は文化祭委員がやりたいのかー」
突然、神谷先生はそんなことを言って黒板の文化祭委員のところにチョークで俺の名前を書いた。
「え?」
呆然とする。
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