アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
99
-
教室にオレンジ色の光が差し込み、柊がそれを見て眩しそうに目を細めた。
綺麗だと思った。
「もう今日は帰ろっか」
「…なんかごめん。俺のために学習室まで来たのに…」
「いいんだよ。俺が好きでやってるんだから。それに蒼衣にヤキモチ妬いてもらえたし?」
「だ、から!違うってば!」
からかってるのか、悪戯に笑う柊。
もう恥ずかしくて仕方ない。
あの時感じたモヤモヤは、ヤキモチだったのかな…
でも、確かにあったのは、"独占欲"だった気がする。
俺は頭の整理も出来ないまま、柊と寮へ帰った。
「あ、おかえり〜思ったより早かったな」
「おかえり」
部屋で俺を迎えたのは、朔弥と海だった。
二人も今日から部活がないのか。
「二人とも聞いて!蒼衣がさー!」
「うわあああああ!!!!ちょっと、待って柊!今何を言おうとしてる?」
「え?そりゃもちろん学習室で蒼衣が「言わなくていいから!!」
「え、何?なんかあった?」
朔弥が食いつく。
「何もない!何もないから!」
ブンブンと首を振る。
柊、俺が嫉妬したなんて言わせないからな!
キッと柊を睨むと、柊はふわっと笑った。
なに今の笑い方!?
そんな笑顔見たことないんだけど!?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
100 / 371