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「あ!蒼衣おかえり!ほら、もう帰ろうぜ!」
教室に入ると三人だけしか居なくて、何やらトランプで遊んでいたみたいだけど、俺が入ったら朔弥が持っていたカードを机に置いた。
「あ、朔弥自分が負けそうだからって試合を放棄するの!?」
「ほら、最後までやろうぜ」
「嫌だ!」
なんか朔弥が子供みたい。
「何やってんの?」
「ババ抜き」
「ちなみに朔弥が3連敗中」
「じゃあ朔弥の代わりに俺がやる」
「マジか…奏那、蒼衣ババ抜きだけは得意だぞ」
"だけは"って何だよ!
そしてババ抜き再開。
数分後には、
「あ!」
「はい、上がりー!」
「ずるい!」
「何が?これは心理戦なんだよ?」
「くっ…」
柊が悔しそうに顔を歪めた。
なんてちょっと盛り上がっちゃって、今度は四人でやることに。
そこでも俺が一抜けして、そして朔弥が負けていた。
「朔弥、顔に出過ぎ…ぷっ…」
「うるさい!」
からかったら怒られた。
でもそんな顔してたら誰でも分かっちゃうよ。
帰り道もなんだかんだでワイワイしてたから、伊吹くんに会ったことなんて忘れてしまっていた。
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