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二年生になってからは生徒会の仕事も忙しくなって来ている。
クラスも生徒会も一緒で、柊といる時間は一年生の頃と変わらず多い。
逆に海と朔弥と一緒に居ることは減っていた。
昼休みは変わらず4人で食べることもあるし、ここに灯厘と柾くんが入ることもあるけど、一年生の時と比べれば、二年生になってからは明らかに減っていた。
柾くんと海が2人でいない時もある。
みんな新しいクラスに馴染み始めている。
なんだか、俺一人が置いていかれているようで寂しいなんて思うのは何故なのか、その理由は分からないけど。
「おはよー」
下駄箱を開けた時、ひらりと紙が足元に落ちた。
「ん?」
それを拾い、広げた。
"椿葵先輩へ
今日のお昼休みに東棟の屋上に来てください!
待ってます!"
「あー早速後輩からも来たかー」
柊が俺の肩に顎を乗せて、紙を覗き込んでいた。
待って、覗いてることよりもその肩に顎乗せてんのなんかムカつくんだけど。
「ちょっと、それやめて」
「ん?どれ?」
俺は肩を上げた。
「いひゃっ!」
柊は口を押さえた。
「えっ、あ、ごめん!大丈夫?舌噛んじゃった?」
「うそ〜」
「…」
「あ、置いていかないでよ、蒼衣ごめんっ」
置いて行こうとしたら柊が俺のブレザーの裾を掴んだ。
振り返って睨む。
「…ばか」
「っ…もう一回言って?」
「は?」
意味分からん!
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