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そんなこんな、週末まで暇な時間はネットならぬUGサーフィンを続けていた。
気付けば華の金曜日だが、全くそうではない。気分は泥の月曜日だ。
11時より少し遅れて東口へ出れば人混み。
この中で はる さんを見つけられる自信がなければ、自分も目立つ訳ではない。
お互い、服の特徴を話している。が正直見つからない。
自分に人探しの才能がない事に落胆していればポンポンと肩を叩かれる。
「はい、何ですか?」
「ホントだ、見た目はSっぽいんだね。」
振りかえれば、金髪にシルバーアクセサリーが映えるホストの様なイケメン。
服装はメッセージの通りで、白シャツで黒いテーラードジャケット、タイトパンツに革靴。髪色に反してシックにまとまっている。
だけどこの夏だ。何処か暑そうに見える。
「うわ…イケメン。」
「え?ごめん、もっかい言ってくれる?」
170越えの俺に目線を合わせるために屈んでくる。タッパでかいな。
「ハル君?」
「……あ、あぁ、すいません。なんか思ってたよりキラキラした人が来てビックリして。」
「あはは、そうだね。自分で言うのもだけど俺目立つからね。」
クスクスと笑いながら行こうか。などと先に歩いていってしまう。
本当にこんなリア充の塊みたいな人が緊縛師で御主人様なんだろうか。
緊縛…未知の世界過ぎてこれから起こる事はわからない…、ネットで調べた限りだと
なんだか、全部脱がなかったり秘めた雰囲気がやらし過ぎて途中でタブを閉じたりして。
あの世界観に触れると思うと引き返したい気もする。
「…ハル君?大丈夫?着いたよ。」
「え?あ、はいっ……んん??」
モヤモヤ考えながら着いていくこと約10分
目の前にはファミレス。
「えーっと…。」
「取り敢えず何か食べながら喋らない?
そんなガチガチに緊張されても、ね?」
案内されながらそう笑う、笑顔輝きすぎか。
そのまま座り、メニューを渡され、流し流しで気づけば目の前には料理が。
「さて、一応初めましてだからね。軽く自己紹介から始めようか。」
「はい…えっと、あ、俺から言った方が?」
「慣れてないだろ?俺から言うよ。俺ははる。あのサイトを三年前に見つけてずっと居座ってる。本業は…まぁいっか。年齢は26歳。宜しくね。」
想像より若い。なんかああいうサイトのドSってもっと陰キャな30代後半ってイメージがあった。
「えっと、ハルです。説明した通り、よくドSっぽいって言われるんでドSを学ぶ為にサイトに登録しました。大学生で、年齢は20歳です。」
「へぇー、20歳?もっと若いように見えてた。」
そう言いながら料理を口に運ぶはるさん。
ファミレスの料理ですら高級感あるように見えてしまうんだからやっぱりホストか何かだろう。
「若いですか、ありがとうございます…あつっ。」
届いたドリアは熱々のままで舌にピリピリと刺激が走った。
「熱いのは好き?」
「…へ?いや、あんまり。」
「あぁごめん、Mってわけじゃないんだよね。」
あぁー、そういうね。そういう事か。
プレイの一貫ってこと。
「はは、そうですね。」
あまり喋る事が好きでは無いと思われたのか、その後食べ終わるまでは喋る事は無かった。
確かに凄い好きってわけではないけど。
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