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好意と行為。
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俺は、何度も繰り返される竜樹からのキスに困惑していた。
だって、俺、男で。
たつきも、男、で。
そうだ、当たり前だ。
ひろ、だって。
「…たつきの、言うこと信じる」
絞り出した声はかすかすで、頼りなくて、情けなくなった。
竜樹の言うことを信じたのは、…竜樹のためなんかじゃない。
竜樹の言うことを信じなければ、俺の気持ちまで否定するような気になってしまったからだ。
「ありがとう、先輩」
にっこりと微笑んだ竜樹はやっぱりイケメンで、なんとなく見惚れてしまった。
でも、イケメンでも、竜樹はひろじゃない。
俺の、恋した人じゃない。
「…先輩?」
「ごめん、たつき。…信じる、けど、たつきの気持ちには応えられない」
みるみるうちに竜樹の顔が歪んでいく。
こんな顔をさせたいわけじゃないんだけどな。
「ごめんね…ごめん」
「なんでっ…!なんですか!あの人の、あの人のせいですか!先輩の…幼馴染みのっ…!」
びっくり、した。
まさか竜樹が気付いてるとは思わなかった。
むしろ、誰にも気づかれて無い気でいた。
だって、祐太だって気付いてないのに。
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