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俺は元来悩むのがとても嫌いだし、うじうじしてる奴を見ると苛々してた。
けどなんだろうこの有様は……
「俺が1番嫌な奴だ……」
「あ?なんか言った?」
意外(って言ったら諒に確実に怒られる)に真面目に作業をこなしていた諒がこちらを向く。
こいつもよく見ればなかなかイケメンだ。
…でも、恋愛対象として見れるかって言ったらもちろん答えはノーだ。
まぁ、ひろのことだって、最初はノーだったわけだし、完全に言い切れるわけじゃないけど。
「…お前を好きになるのは俺のプライドがなぁ〜!」
笑いながら、言うと、諒は変な顔になった。
「どういうだ、こら!つかお前っハニー俺のこと嫌いなの!?」
「あ〜うん、どっちかっていうと嫌い?ダーリン」
「おい!そこ!働け!」
諒とおふざけしてたら、クラス委員長にまた吠えられた。
まじ強い…こいつは怒らせちゃいけない…
仕方なくまた大人しく手を動かすことにする。
相変わらず、諒の口は止まらないけど。
とそこに俺を呼ぶ声。
誰だ誰だ…折角集中して、花作りを極めたっていうのに…
「伊藤〜だれ〜?」
俺を呼んだ奴に聞くと、何故か顔が少し赤い。
「どしたの、伊藤。きもいよ?」
肩を叩きながら言うが、伊藤は口をパクパクするだけだ。
なんなの、こいつ。
伊藤が視線を向ける先を見ると、スレンダーな美人が立っていた。
…いや、伊藤、美人と話すとこうなるの?やばくない?
「あ〜…俺?…に用な感じ?」
「じゃなかったら呼ばないよ、高崎くん」
にっこりと微笑まれてしまった。
俺の記憶違いじゃなかったら、多分こいつ叶…だよな。
どう考えてもひろ関係じゃん、嫌だな。
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