アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
監 禁 2 fin.
-
目が覚めると、何度も見たキヨ君の部屋。
横目で見ると、テーブルに置いてあったお皿は片づけられていた。
キヨくんもいない。
それに少し安心し、
重い腰をさすり
起き上がれば 下半身にドロッとした感覚が襲った。
当然動けば、カシャン、と音がする。
そんな悪夢を見そうな音を聞いて、やっぱり夢じゃないんだと悟るしかなくて言葉が出なかった。
「…っ」
ベットのシーツも乱雑。
行為によって乱された下着や、服を整えた。
・
『俺、レトさんが好きなんだけど』
『キヨ君…』
『…ごめん、俺、うっしーと…』
キヨ君は察したようだった。だけど、落ち込んでる様子はなかった。
・
キヨくんをフッて数日経ったころ。
夜道、イベント帰りに交差点を通って 細い道を通る。
家に帰るには、ここが近道。
疲れもあって、警戒心を無くしていた俺は、急に後ろからぐいっと引っ張られた。
急に抱きつかれるわけだから
とても驚いて後ろを振り向こうとする前に
その男は瞬時にハンカチを口に押し当ててきた。
何も発せず、だんだん眠気が襲ってきた。
意識を失う前、
その男の右腕に見えた。
―――いつもキヨ君がしてるブレスレットが。
・
思い出して、吐き気がしてきた。
頭が痛い。
ロクにものを食べてないせいで、うまく思考が回らない。
ここから逃げ出す術も思いつかない。
「……助けてや…誰か…うっしー…」
だけど、キヨ君はうっしーを消したと言う。
もう耐えられない。舌を噛み切って死んでしまいたかった。
なのに、彼はそうさせない。
また足音が聞こえてくる。
開いた扉の先には、不気味に笑うキヨ君の姿。
「レトさん、さっきはごめんな?飯、作り直してきたから」
そう、どんなに俺がキヨ君からの食事を受け付けなくても、
何度もご飯を持ってくるということは
俺を生かそうとしてるってこと。
きっと俺は、
もう一生ここから出られない。
e n d.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 21