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体調不良
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「せんせ…、ぐあいわるいです…。」
数学の時間、リョウ先生に訴える。
リョウ先生は、中性的な見た目で、すんげー美人。
一見クールそうだけど、生徒思いの熱い先生だ。
「百瀬、大丈夫か?汗がすごい。ほら、これ、使って。
今、保健室に連れて行く。」
ハンカチを渡されたかと思ったら、ヒョイッとお姫様抱っこされた。
「軽いな。」
いつもなら、文句の一つでも返してるけど、今は何も言えないくらい具合いが悪い。
からだが熱くて、心臓バクバクいってる。
「すごい熱だ。百瀬、大丈夫か?」
返事できないほど辛い。
リョウ先生、細いのかと思っていたけど、意外と筋肉質な身体。
普段は、ゲンキ先生の隣にいるから、スリムに見えていただけなんだなぁ。
「百瀬?何か、お前、小さくなってないか?」
「…はぁ、はぁ…。」
「…まずは保健室だな。それから、親御さんに連絡しなくては。マモルは、今、授業中だけど、早く伝えないとな。」
「キョウヤぁ…。」
「黒羽は、特進クラスだよな。後で伝えてやるからな。心配するな。」
「…キョウヤに会いたいよぅ…。ふぇっ…。」
「こら、泣くなって。黒羽が見たら喜ぶな。」
「キョウヤぁ〜。」
「…可愛いなぁ。オレもお前くらい素直になれたら、どれだけ楽だろう。」
「…ひっく。」
「泣き顔も可愛いんだな、お前は。」
お姫様抱っこされたまま、保健室に到着した。
リョウ先生、中性的で美人って思っていたけど、かっこよすぎてビビった。
イケボでビビったし。
なんかいい匂いしたし。
それでも、キョウヤに会いたいって思ったんだ。
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