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強引なキョウヤ
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「サク。」
「ん?なに?キョウヤ?」
「キスしよ?」
「へ?」
「キスしたい。」
課題も終えて、リビングでぼんやりとテレビを見ていたら、そんなことを言ってきた。
「母ちゃん、キッチンにいるし、ダメ!」
「食器を洗っているし、気付かないよ。」
「だめー。」
「なら、サクの部屋に行こう?」
「んー、まだテレビ見たいもん。」
「サクに触れたい。」
「触ってるじゃん。手、つないでるだろ?」
「足りない。」
「キョウヤ、ワガママ!」
「ダメ?」
「だぁめ。」
「最近、全然触らせてくれないね。」
「触ってるだろ?毎日。」
「もっと触りたい。」
「エッチ。」
「全然足りない。サク不足で倒れてしまう。」
「何がしたいわけ?」
「もっとキスしたい。」
「恋人同士になってからなんじゃなかったのかよ。」
「もう恋人だろ?」
「え?そうだったの?」
「…そう。サクは、オレの彼女だよ。」
「彼女…。」
「妻でもいいけど。」
「いや、彼女でも妻でもない。幼なじみ以上であることは認めるけどさ。」
「サクもオレのこと、好きだって認めたし、もう付き合ってると言ってもいいだろ?」
「ずいぶん、グイグイくるな。オレが答え出すまで、待ってくれるんじゃなかったのかよ。」
「もう出たものかと思っていた。」
「まぁ、キョウヤ以外考えられないし、キョウヤがオレの恋人ってことでいいのかなー?」
「嬉しい。サクがやっと彼女になってくれて。」
ギュッと手を握られた。
珍しく強引なキョウヤに驚かされたが、たまになら新鮮でいいかもしれない。
「早くサクとキスしたい。」
「分かったから、オレの部屋、行こうぜ。」
「あら、二人とも。ママのことは気にしないで、ラブラブしてくれてもいいのよ?」
食器を洗い終わった母親がスマホを構えてニヤニヤしていた。
「か、母ちゃん?!」
「ほらほら、早くブチューッとやっちゃいなさいよ。キョウヤ、男は押しが大事よ!」
「はい、サキさん。」
「ちょちょちょ!待て!キョウヤも母ちゃんも!オープンすぎだろ!」
「オレは見られていても気にしないけど。」
「オレはするの!部屋行くぞ!」
「まぁ、お部屋でチューするの?避妊はちゃんとしなさいよ?」
「チューしかしないし!」
「まぁ!それだけ?!」
「それだけ!」
「キョウヤくん、我慢強いのね。えらいわぁ。」
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