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「京介さん……キス……」
だから、甘えるようにおねだりをしてみる。すると、椎名は顔を上げて微笑み、きちんとキスをくれた。
しかし、旭がうっとりしているのを見計らって、中の指が虐めるように前立腺をノックして。ビリビリといきなり強く流れた電流に、旭の身体は大袈裟に跳ね、シーツに皺を作っていく。
「あ、ああ……京介さん、そこ、ばっかり……っ!」
「でも、気持ちいでしょ? 下も上のお口と一緒でとろとろになってる。一回イく?」
「や、やあ……京介さんと、一緒にイく」
旭は泣く泣く訴え、椎名にぎゅっと抱きついた。しっとりと重なる肌が気持ち良い。このまま前立腺を責められて、濡れている前も触られたら……。
と、椎名の肩にいやいやと顔を擦りつけると、指が抜かれて突如、寂しさのような虚しさのような感覚がやってくる。だが、その虚しさも蕾にあてがわれた切っ先によってすぐに満たされて。
「あ、あ……!」
指とはまったく違う質量が旭の中へ侵入し、圧迫感が襲ってくる。この質量を受け入れるのは最初の日以来だ。なんだか怖くなって、あの日の感覚を失っていた旭は椎名を抱き締めるとともに、椎名のペニスまでも締めつけてしまう。
「大丈夫、落ち着いて。ゆっくり息を吐いて」
耳元で囁く声は苦しそう。
椎名も一緒なんだ。それに気づいた旭は深呼吸を繰り返した。その呼吸に合わせ椎名が腰を進めてきて、一緒になっていくこの行動がとても嬉しく感じた。
「あ、うう……」
「旭、全部入ったよ。よく出来ました」
汗ばんだ額へ落ちてきたキスに、旭はぎゅっと閉じていた目蓋を開く。そう言われてみれば、椎名の下腹部が尻たぶにあたっていて。中から別の鼓動も感じて、感極まってしまった。
やっとだ。やっと繋がれた。旭は椎名を抱き締める腕を緩め、下腹部に手をあてる。ちゃんと感じられる存在が愛おしい。
目尻に溜まった涙を椎名の指先が拭い、ゆっくりと身体を揺さぶられる。それだけでも、お互いから吐息が漏れて、甘い痺れを起こした。気持ち良い。このまま一つに溶け合えそうだと旭は思った。
「あっ、あ、あ、あ……」
次第に、旭の喘ぎに色気が出てくる。他にも気持ち良くなっている証拠は結合部にも表れて。絶妙に締めつけるそこに、椎名の腰の動きも激しくなった。
「気持ち良いね……旭」
そう語りかけてくる椎名も息が上がり、汗が滴っている。色っぽい姿もかっこいい。
椎名は年齢差のことを気にして自己評価を悪くしがちだが、椎名は椎名だし、恋する旭にはすべてかっこよく見えている。そもそも、評価悪くする必要はないほど旭にとっては完璧な人なのだ。
そういう運命の人に出会えて、ついには恋人になって。幸せである。幸せすぎて、どうにかなってしまいそう。
「んっ、京介、さ、ん……」
「ん……?」
「すき、大好き……っ」
この気持ちを椎名にも伝えたくて、旭はふにゃっと笑った。すると、中のモノが重さを増して。
「ほんとに、この子は……! もー……これから、めちゃくちゃに可愛がってあげるから、覚悟しておいてよ」
そう言った椎名が覆いかぶさってきて、何度もキスをする。水音に粘着質な音と、肌のぶつかる音。すべてが混ざって、旭の思考もぐちゃぐちゃになっていく。
唇同士に銀糸が伝いつつ、目の前に星が散り始めた旭は椎名に問い詰めた。
「京介さ……イく? イく?」
「ん、イくよ……旭もイっていいよ。一緒にイこ」
「うん……うんっ」
椎名の指が旭のペニスに絡み、上下する。そこはもう腹に水溜まりが出来ているほど先走りが溢れていて、その蜜がどんどんと椎名の手を汚していった。
そして、椎名がずんと奥を穿った時、じゅわっと腹の中に温かさが広がっていく。その熱が凄く熱くて、でも、癖になるくらい気持ち良くて。旭は啜り泣きながら白濁を放っていた。
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